申し訳無いブログ
SS載せるように発掘してみますたー。 甚句なんかも気が向けば・・・?
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
本日の相撲甚句モドキ その二十三
やく田美和子「ぼくが力士だったこと」

もう一度 見てみたい
道ゆく力士の肩についた土の儚さ
雪よりも白い清めの塩
ぼくを見る客の目

もう一度 聞いてみたい
情けない力士に飛ぶ親方の怒鳴り声
まわしたぐり寄せがっぷり四つ肌のぶつかる声
ぼくを呼ぶ行司の声

憶えていて
ぼくが見たかったもの
ぼくが聞きたかったもの
憶えていて
ぼくがきみと立合ったこと
ぼくが力士だったこと

もう一度 見てみたい
人波割るようにまっすぐ続く花道
足跡のついていない土俵
ぼくを見る客の目

もう一度 聞いてみたい
負けにざわめく観客と投げつけられる野次
夕暮れがせまる国技館に降り注ぐ太鼓の音
ぼくを呼ぶ行司の声

憶えていて
ぼくが見たかったもの
ぼくが聞きたかったもの
憶えていて
ぼくがきみと立合ったこと
ぼくが力士だったこと

憶えていて
ぼくが見たかったもの
ぼくが聞きたかったもの
憶えていて
ぼくがきみと立合ったこと
ぼくが力士だったこと

もう一度・・・・・・




元歌は奥田美和子「ぼくが生きていたこと」です。
力士にとって、引退は一つの死であると思うのです。
きっと、引退してしまったら、今まで見てきたものもなんだか違うものに見えて、
聞こえていたものも、もう元のそれとは違うのでしょう・・・
力士だった頃のそれらはたまらなく愛おしくて、
そして、ふとした時に切なくなるのでしょう。
想像ですが。

力士として死んでしまった彼らは、今、力士を見て何を思うのかなぁ・・・
そんなことを考えつつ。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。