申し訳無いブログ
SS載せるように発掘してみますたー。 甚句なんかも気が向けば・・・?
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妄想PEACH
「疲れただろう? もう、おやすみ」
それは、僕と彼女の最後の会話。
「ありがとう。 ずっと、僕のそばにいてくれて」
そう言って、僕は彼女の頭をそっと撫でた。
くすぐったそうに、気持ち良さそうに、彼女はゆっくりと目を細める。
小さいけれど、素敵な家の、木漏れ日が差し込む部屋での、最後の一時。
その部屋には、写真なんておしゃれなものは、一つもなかったけど、
机の上にはポツンと置かれた、古びた帽子と可愛いティアラ。
今ではそれだけが、二人の思い出の証。
幸せの、印。

「あの時はさ、必死だったなあ。 全然振り向いてくれなくてさ・・・」
もうしわしわになってしまった手を、お互いに握りながら、
僕は懐かしい思い出話を、彼女の耳にそっと囁く。
最後まで、彼女が寂しくないように。
最後でも、笑ってお別れを言えるように。
「みんなで、ドタバタやってさ。 懐かしいなあ」
彼女はずっと笑ってて、時々、懐かしそうに頷いた。
暖かな風が窓のカーテンを揺らして、僕たちを包んで、
僕は少しだけ、この時間が終わって欲しくないと、思ってしまった。
「でも、最後には君から『フツツカなものですが』なんて言ってくれたよね?
僕も嬉しくなって、飛び跳ねたりしてさ・・・」
その時、そっと彼女の手が僕の頬に触れた。
潤んだ瞳で僕を見つめて、「愛してる」と、一言囁いた。
その言葉と、その微笑みは、あの頃と何も変わってなくて・・・

僕の心は、溢れてしまった。

寄せられた手を両手で握り、涙で滲んだ視界に彼女を捉える。
「僕もいつでも、愛してる。 君のこと・・・!」
何度だって言える。 あの頃からずっと変わらないって、
これからもきっと変わらないって。
声は震えてしまったけれど、それでも必死に、彼女に届くように僕は言う。
「ありがとう」
僕を好きでいてくれて。
「ありがとう」
ずっと一緒にいてくれて。
「ありがとう、ありがとう・・・」
彼女を包む白いシーツに落ちる涙に構わずに、
たった一つの言葉に全ての想いを込めて、
僕は彼女に別れを告げた。
やがて、彼女は目を閉じ、そして・・・

それは、どこにでもいる二人の物語。




・・・さて、皆さんいかがお過ごしですか?
自分はこんなことを考えて生きています。
というのも、もとは相撲甚句を書きたいな~、と考えていまして、
それでこの「PEACH」はどうか、と考えたのです。
ですが、この歌はあまりにも感動的なシーンが多すぎるので、
多分自分が相撲甚句にしても良いモノにならないんじゃないか?
と思いまして・・・
この歌はきっと、もっと相撲が好きで、エピソードをうまく引用できる人、
それこそミラッキさんとか、クレセキさんが書くと素晴らしい甚句になるんじゃねえか?
と、自分は思うわけですよ。
そんなことを考えてたら、ついつい妄想に入ってしまいまして、
気がついたら出来上がっていたわけです。

どうなのでしょう?
多分皆さんは皆さんで、思い思いの風景を浮かべているのだと思いますが、
自分の中ではこうなった、ってことで眺めてもらえたら幸せです。
あくまで妄想ですから、怒らないでもらえると嬉しいのですが・・・
それで、感想なんか言ってもらえたらもっと嬉しいかな~、なんて。
嘘です!調子に乗ってしまいました、忘れてください!
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コメント
この記事へのコメント
とても、良いです!
文章を読んで、胸にこみ上げてくるものがありました。

自分のブログにも書いたのですが、
この曲は、聴けば聞くほど、歌詞に引き寄せられる気がします。

二人の姿が、目に浮かんできて、
いろんなことを話しながら、最後は彼女が目蓋を閉じる・・・。

ソーティさんの文章を読んで、さらに情景が浮かんできて、曲を聴いたら、目頭が熱くなりました。

仮面ライターくんがこの曲のコード譜をUPしてくれたので、今練習中です。


こういう、曲からストーリーを紡ぎ出すのって、
すごくやってみたい!という気がしてきました!
ソーティさんの真似事になってしまいますが、
自分もやってみようかなと思いました。

あと、相撲甚句は「引退する力士」と、「親方」の
関係で作れないかな~。なんて。
すいません!相撲甚句を作ったことの無いやつが、
でしゃばってしまって!

それでは!
2006/10/14(土) 00:11:32 | URL | くわばらかずや@リアル #WG3/H9bE[ 編集]
名も無き誰かのストーリーです
どんな歌にも、きっとこんな自分だけに見えるストーリーがあると思うのです。
季節とか、まだ語られていない部分を放っておくのは、
あまりにも勿体無い良い歌だな、と今思っているのがこの歌だったけど、
きっとまだまだあるのだと思います。

ただ、口に出した時に、それに賛同してくれる人がいるのは、
思った以上に嬉しいっていうのがわかりました。
それだけで、言って良かったと思えます。
本当に助かりました~、ワリと不安だったので^^;

>相撲甚句
自分もそういう歌が似合うと思います。
この曲は特に「漠然とした相撲」よりも、「あの時、あのシーン」を再現すると映える曲だと思うので、自分が作るなら、もっと相撲に詳しくならないと!
と、思っているところです、今のところ、無期延期ってことで・・・
2006/10/14(土) 08:43:03 | URL | SOT(ソーティ) #qJTSstLU[ 編集]
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