申し訳無いブログ
SS載せるように発掘してみますたー。 甚句なんかも気が向けば・・・?
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another story3「夜桜インポッシブル」
失恋の痛みを忘れる為に、家を出たのが間違いだった。
右手には、一本の缶ビール。
左手には、簡単なおつまみ。
目の前には、満開の桜吹雪。
・・・少し視線を下げれば、満員の人だかり。
仕事仲間、家族、友人、そして恋人。
楽しそうに笑う声が今の私には耳障りで、少しでも早く、この場から逃げ出したかった。

一人になれる場所を探して、気がつけば夜になっていた。
花見をするために、桜から離れていく自分が滑稽で、涙が出そうになる。
ようやく見つけた誰もいない場所は、地元では有名な桜の木の下。
見上げても月が一つあるだけで、花は一つも咲いていない。
街の人からは「不咲桜(さかずざくら)」と呼ばれているその桜は、なんだか私とお似合いな気がした。

私は桜の幹に背中を預けて、缶ビールを月にかざす。
「・・・乾杯、なんてね」
缶を桜にコツンと当てたら、そこには応えるように花が一つ。
不咲桜に咲いた花は、今まで見たどんな桜よりも綺麗で、私は思わず見とれてしまった。
いつの間にか、頬は涙に濡れていて、心は少しだけ軽くなっていた。

月と私と夜桜の、三人だけの静かな夜だった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
桜の話が書きたくなって書いてみたヤツです。
最後の文章の「三人」っていう表現が、自分としては好きなのです。

今は七夕の話を考えているのですが・・・なかなかまとまらなくて
クルクルと迷っています。
楽しいなぁ、こういう話を作るのは。

短い、くだらない文章ですが、七夕については採用されなくても
載せてみたいと思います。
もう少しお付き合い願いますのですよ~。
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